赤ちゃんの絶壁の治し方はある？原因と対策、ヘルメット治療の必要性について

赤ちゃんの頭が絶壁になっているかも、と気になったことはありませんか？

日本では頭のゆがみにたいして「自然に治る」「見た目の問題」としてそのままにされがちです。
しかしながら、ゆがみが改善されない場合、頭のかたちに関して悩みを抱えるお子さまやご家族も存いらっしゃいます。
絶壁の度合いにより異なりますが、矯正治療が必要な場合には「ヘルメット治療」を検討することもできます。
本記事では、赤ちゃんが絶壁になる原因やヘルメット治療について詳しく解説していきます。

絶壁とは

絶壁は、後頭部が平らで丸みを帯びない状態を指します。
横から見ると、鼻から後頭部にかけて短く見えるため、「短頭症」とも呼ばれています。

なぜ絶壁になるの？原因は？

絶壁の原因は主に、赤ちゃんを仰向けに寝かせることです。
うつぶせに寝かせた場合、乳幼児突然死症候群（にゅうようじとつぜんししょうこうぐん）の発生率が高まるとされるため、仰向けが一般的に選ばれています。
しかしながら、仰向けで寝ることで赤ちゃんの後頭部に持続的な圧力がかかり、柔らかい頭蓋骨が変形し、後頭部が平らになってしまいます。

赤ちゃんの頃しか絶壁は治せないの？

生後わずかな赤ちゃんの頭蓋骨は、複数のパーツに分かれており、成長に伴って1〜2年かかって結合していきます。
そのため、胎児時代や産後しばらくは頭が非常に柔らかく、出産時の圧力や日々の寝かせ方の習慣など、さまざまな要因で容易にかたちが変わってしまうことがあります。
逆に言えば、頭が柔らかい段階では、改善の余地もあると言えます。
赤ちゃんの頭蓋骨は成長とともに硬くなり、形が安定してくるため、ゆがみが気になる場合は、治療のタイミングを逃さずに、早めに頭のゆがみを診てくれる医療機関に相談することが重要です。

ヘルメット治療ってなに？

赤ちゃんの絶壁の原因が分かったとしても、頭のゆがみを改善するのは容易ではありません。
実際に向き癖に気をつけたり、ドーナツ枕などを使用する親御さんの中には、なかなか絶壁改善の成果を感じられない方もいるでしょう。
頭のゆがみを改善する手段の一つとして「ヘルメット治療」があります。
ヘルメット治療とは、赤ちゃんの頭のゆがみを改善するための頭蓋形状治療のことです。
例えば絶壁の場合、赤ちゃんにヘルメットを装着することで、後頭部の成長を促進して、頭を自然な丸みに整えていきます。
ヘルメット治療を始める場合、赤ちゃんの頭が柔らかい生後2〜6ヶ月での治療開始が推奨されています。
赤ちゃんの頭のゆがみを診てくれる医療機関はまだ数が限られており、予約が簡単に取れないこともあります。
また、ヘルメットの制作には約2週間ほどかかるため、実際の治療開始までには思った以上に時間がかかることもあります。ですので、早めに受診の手続きを進めることが重要です。

赤ちゃんの絶壁についてよくある疑問・質問【Q&A】

最後に、赤ちゃんの絶壁に関する疑問について考えてみましょう。

絶壁をそのままにしておくとどうなるの？

日本では、赤ちゃんの頭のかたちがゆがんでいても、「様子をみよう」とか「自然に治るよ」といった言葉がよく耳にされます。
軽度のゆがみであれば、赤ちゃんが成長するにつれて頭のかたちも気にならなくなることがありますが、中程度以上のゆがみがある場合は、自然に改善するのは難しいとされています。
また、稀にですが、病気が原因でゆがみが生じている可能性もあります。
状態を見守っていても良いものなのかどうか、判断は難しいと思いますので、頭のゆがみを診てくれる医療機関に相談してみることが良いでしょう。

どの程度のゆがみで医療機関を受診すべきでしょうか？

どの程度でも、赤ちゃんの頭のゆがみが気になったら、医療機関に相談することをおすすめします。
ゆがみの原因や程度によって、適切なアドバイスを得ることができます。
ゆがみの原因は様々で、頭蓋縫合早期癒合症のような手術が必要な場合もあります。
また、ヘルメット治療を行う場合は、生後2〜6ヶ月頃から始めると治療効果が高まるため、早めの相談が大切です。

絶壁でもヘルメット治療が必要ない場合もありますか？

はい、そうです。頭のかたちやゆがみの状態によっては、ヘルメット治療の必要がない場合もあります。
また、ヘルメット治療の対象となるゆがみがあったとしても、最終的な判断は親御さんに委ねられます。
医師からヘルメット治療の効果などの情報を得て、最終的な判断をすることがおすすめです。

赤ちゃんの頭のゆがみは、絶壁（短頭症）だけでなく、長頭症や斜頭症なども含まれます。
絶壁に限らず、頭のかたちに不安があれば、まずは医療機関に相談しましょう。

まとめ｜赤ちゃんの絶壁は早めの相談を！

今回は赤ちゃんの頭が絶壁になる原因や、その治療法としてヘルメット治療に焦点を当てました。
ヘルメット治療は、赤ちゃんの頭のかたちが定まる前に治療を始める必要があります。
治療を待つ中に自然に改善されることもあるかもしれませんが、そのまま放置しておくと治療のチャンスを逃す可能性もあります。そのため、早めに頭のゆがみを診てくれる医療機関に相談することをお勧めします。

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